今年例年と違っては2月に入ってから「インフルエンザ」が広がっているらしい。
電車のなかで、咳き込む人やマスク(もっとも花粉症の人が多いと思うが)をしている人が多いが、この時期、満員電車の中、近くで咳をされるほど嫌なことはない。
思わず顔を背けてしまったり、時にはにらんでしまったり・・・
咳き込む人も悪気はないのだろうが、せめて手や、新聞で口を押させてほしいと誰しも思うところだろう。
今朝も今晩もいつものように、あちらこちらで、咳の嵐。
そんな中、ふと数年前の冬のある光景を思い出した。
それほど込んでいない昼の「丸の内線」、目の前の席に20歳くらいのかわいらしい外人女性(学生風)。
次の駅で扉が開くなり30代くらいのサラリーマン風の男性が乗り込んできて、外人女性隣のに座った。男性は走ってきたせいか、風邪をひいているのか、座るなり「エホッ、エホッ」と咳き込み出したが、あまりにも激し咳をするので前に座っているこちらのほうまで、咳がかかるのではないかと「嫌な感じ」が胸にこみあげてきたのだった。
「隣に座っている外人女性もさぞかし嫌だろうなあ」と同情の思いで顔を向けると、その女性予想外の行動をとったのだった。
自分のバックからごそごそと「アメ」を一つ取り出すと、ニコッと微笑み、(こちらには聞き取れなかったが)何か一言言って、男性に差し出した。
男性は恥ずかしがりながら手を振って断り、外人女性はまた二コリとして「アメ」をバックにしまった。
男性の咳はその後しばらくしておさまったが、その10秒足らずの光景に私は思わず「頭」を後ろから殴られたような衝撃を覚えた。
隣であれだけ咳をされたら、誰だって「嫌」な気持ちになるのに、「文句」の一言をいうどころか、相手に「アメ」を渡そうとする思いやり、そしてその行動力。いや、彼女にとってはそれはあまりにも当たり前の行動だったのだろう。
人間は感情の動物である、「嫌だ」と思う心にうそはつけない。
一歩進んで、相手を思いやる気持ちを持てたとしても、行動にうつせない。
それを当たり前にやってしまうあの美人外国人に自分の小ささを改めて思い知らされるのであった。
人気blogランキングへ